2014年07月17日


ポットへの灌水方法

今まであまり詳しく、灌水(水やり)方法について説明したことがありませんでしたので、ここで説明致します。

ネクスファームでは多段式ポット栽培を行っておりますが、緻密に設計された肥料を正常に効かせるためには、水の管理が重要となります。

肥料は土にあらかじめ混合してポットに入れるのですが、その肥料は水があることで水に溶け出し、トマトの根から吸収されます。

つまり、水の量が少ないとトマトの木が枯れる、水の量が多いとポットから肥料分と一緒に排水されるということになります。

灌水の方法として、写真のように定量点滴ノズルを採用しており、このノズルは規定内の水圧であれば、その上下限で一定量の水滴がはき出されます。

例えば、「1時間あたり2リットル」出るノズルなど、何種類かの吐出量のノズルが市販されています。

ある時間通水すると●●cc(ml)灌水するということが可能となる便利なノズルです。

但し、問題点が一つだけあります。水滴が落ちる場所が1点となることです。

連続で通水すると水が土に対して縦方向に浸透していき、ついにはポットの底から流れ出てしまいます。

この問題を解決するには横に浸透させることができればいいので、灌水する時間を間欠で行うことで解決しています。

灌水時間<灌水休止時間とし、その動作を複数回行うことでポット全体に水を浸透させるということです。

例えば (30秒灌水+120秒休止)×20回繰り返し=(2000cc÷3600秒×30秒)×20回=333cc という具合に少しずつゆっくりと灌水することで、充分に浸透させながら水量をを通水時間で管理できます。

その制御は灌水ラインの根元に電磁弁を設置することで、電気的に通水コントロールが可能となります。

この電磁弁を動かすことを管理用PCのプログラムで実現しています。